めぐみへの遺言


最近、何かのニュースを読んでいて、こちらの本に出会った。
めぐみさんの年齢が自分と近い事もあり、購入し読んでみた。

 政治家は、国民に何かやっていると思われたい、そういう形式的、表面的な事ばかりが多いですね。
 本当の辛さというものがしっかり理解できていない。
 言葉が軽すぎる。特に政治家の言葉が。痛みを感じたりする感性があまりないのでしょう。
 必死でした。政治家の皆さんに言わないと道が開けないから、一所懸命「お願いします」と言いました。
 めぐみが突然目の前から消えて20年経って初めて北朝鮮に居る事が判ったんです、
 だから一日も早くあの国から返してもらえる様にお願いしますと、そればかり言ってました。
 今でもはっきり覚えています、「がんばって〜」の女性議員の甲高い声。
 最初、マイクの前に立った時、「いよっ!がんばれよ」と声が上がって拍手が湧いた。
 舞台役者でもないのに何だろうと思ったあと、「がんばって〜」の声だったから、
 たくさんの政治家と面と向かうのは初めてでしたが、全体の雰囲気が何とのんきなのだろうと感じました。
 日本っていったいどういう国なんだろう。  ※本文より抜粋


そこに確かに見えるはずの存在を、確かめる事も抱きしめる事も取り戻す事も出来ない。そうした状況の中での、横田ご夫妻の活動や想いは、誰が受け止めてくれるのかな。

大きな震災や、様々な国の問題や経済。
問題は違っても、お二人の様な行き場を失った思いを抱える方達は、本当に多いはず。
忘れないでと願う人も。



優秀で偉い人達がたくさん働いて、仕事しているんだろうに。
どうして良くなって行かないんだろう。やるべき人が、やるべき仕事をしたらいいのに。

〜 この痛みをどんな風に判ってくれますか。誰が、何処で、どうやって、解決してくれますか。その為に、私は何をしたらいいですか、教えて下さい。教えてくれたら、私は何でもします。〜 

 

何も出来ない政治家達を見放して、期待しなくなるのも悪。
政治家は、しっかり監視して、見極め、投票する。今のところ、他に思いつかない。

特別な肩書きも才能もない私にも、1つだけ分かる事が。
     〜 人を離れたところからは何も生まれないし、何も成せないよ。